【2023年9月4日】ワークショップ「宇宙医学と宇宙倫理学の交差点」の開催
2023年9月4日にワークショップ「宇宙医学と宇宙倫理学の交差点」を京都大学理学研究科セミナーハウスで開催いたしました。このワークショップでは、宇宙総合学研究ユニットが実施している2つの文科省委託費事業(宇宙医学と宇宙倫理学)において今後共通して議論していく話題などを、グループディスカッションを通じて考察を深めていきました。当日は12名が参加し4名づつの3グループに分かれて、グループワークで活発な議論が行われました。グループワーク1では宇宙医学と宇宙倫理の両観点から共通して考察する必要のあるファクターについて、グループ内で出来る限り多くの事柄を洗い出してもらいました。その後、グループワーク2では、その要因の中から各グループが一つを選択し、より深めた考察をしてもらいました。3グループの内、2グループが宇宙における生殖の話題を選択し、宇宙環境という特殊な環境でそもそも受精し生命誕生が可能であるのか、宇宙での妊娠する権利はどのように扱うべきなのかなどを話し合い、発表してもらいました。1グループは宇宙病院構想など非常に興味深い話題について議論しました。地上では活動が制限される筋ジストロフィーなどの疾患を持った患者さんが宇宙では筋力が必要ないため、QOL(生活の質)が向上するのではないか、そのような構想自体倫理的観点からどう考えるべきなのかなどを議論しました。
どのグループも大変熱心に議論しており、今後の宇宙医学と宇宙倫理学のコラボレーションが益々楽しみになりました。
プログラム
13:30–13:40(10) 開会挨拶
13:40–13:50(10) 宇宙医学教育プログラムの紹介
13:50–14:00(10) 宇宙倫理学教育プログラムの紹介
14:00–14:20(20) 作業説明とグループ分け
14:20–14:30(10) 休憩
14:30–15:15(45) グループワーク1
15:15–15:45(30) 結果の全体共有
15:45–16:00(15) 休憩
16:00–16:45(45) グループワーク2
16:45–17:30(45) 結果の全体共有とディスカッション