宇宙航空人材育成プログラム 将来の有人宇宙活動を支える宇宙医学人材養成プログラムの創出

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【2024年2月10-11日】宇宙ユニットシンポジウム開催

2024年2月10日 (土)、11日(日)に第17回宇宙ユニットシンポジウムが開催されました(宇宙ユニットシンポジウムは、京都大学宇宙総合学研究ユニットが宇宙分野の情報発信のために毎年2月に開催しているアウトリーチ活動です)。学内教員・学生に限らず、全国からの高校生や一般の方々も含めてバラエティ豊かな参加者が集まりました。今年度のシンポジウム全体テーマは「人類、火星に向かう」であり、今後どのように宇宙ミッションが火星につながっていくのかを中心に議論を交わしました。

シンポジウム1日目は、ポスターセッションとして一般からの出展も含め多くの方々との交流の場を提供しました。
ポスターセッションでは、本委託費事業での宇宙医学教育プログラムについてもポスター展示を行いました。すでに高校で宇宙を取り入れた教育を行っている教員の先生方ともお話ししていただき、宇宙医学分野に限らず宇宙分野全体としていかに教育課程が重要かを議論させていただきました。

ポスターセッションで宇宙医学教育プログラムの展示をしている風景:

シンポジウム2日目は3人の講演者による講演とパネルディスカッションを実施しました。

倉本 圭 氏
(北海道大学)

生命居住可能惑星の成り立ちを探る火星衛星探査計画MMX

速水 聰 氏
(宇宙航空研究開発機構)

宇宙飛行士の健康を地上から見守るフライトサージャンと医学運用チーム

岡本 慎平 氏
(広島大学)

「守るべき自然環境」に火星の大地は含まれるのか? 環境倫理学の(文字通りの)フロンティア

本委託費事業としては、JAXAの速水先生をお呼びし、宇宙飛行士の健康管理を担当とするフライトサージャンの役割について講演していただきました。現在の国際宇宙ステーションでの宇宙飛行士の健康管理を踏まえると、月や火星ミッションではまだまだ様々な懸念事項があり、それらへの対策を十分に立てないと安全に宇宙飛行士を火星に送り込めないのではないかという話題もありました。特に宇宙放射線の影響は予防や防御することが難しく、簡単に解決しない可能性があります。パネルディスカッションでも引き続き速水先生には人体への懸念事項という事で議論していただきました。

速水先生の講演とパネルディスカッションの風景: